山なみ芸術祭2022の作品展示がある、主基斎田記念館と隣にある山田公民館に行ってきました。
はじめに
主基斎田(すきさいでん)記念館は、小高い山に挟まれた田園風景の中にあります。
特に目立っている訳ではないので、ほとんど見逃してしまうような小さな資料館といった具合です。
かつて、この田舎の静かな地域が思いもかけずに、大きな国家的行事に関わったことを記念して記録した資料館でした。
綾川町主基斎田記念館
2016年、主基斎田100周年を記念して、主基斎田の歴史的資料の保存・公開と稲作文化の伝承・発展のために設立されました。
主基斎田とは
天皇即位式典の大嘗祭に供えるためのお米を、栽培・育成して収穫する田んぼのことを斎田といいます。
斎田の選定は亀卜(きぼく)といって、亀の甲羅を焼いて出来たヒビの形で占って決定されるようです。
日本を東西に分けて、西は主基(すき)、東は悠紀(ゆき)と呼ばれています。
天皇が代替わりとなった時に、選定された田んぼで、一度だけ行う儀式である大嘗祭に供納されるお米が作られます。
展示室内部
香川県綾川町が選定
大正天皇の即位にあたり、香川県綾歌郡山田村(現在の綾川町山田上)に主基斎田が選定されました。
栽培するのは岩瀬辰三郎氏であったそうです。
大嘗祭は昭憲皇太后(明治天皇の皇后)の崩御による延期がありましたが、1915(大正4)年に実施されました。
この時、東からは愛知県が悠紀斎田として選定されています。
ちなみに2019(令和元)年に今上天皇が行った大嘗祭では西は京都府、東は栃木県が選定されていました。
農具
主基斎田で、供納米づくりのために使用された農具が展示されていました。
昔ながらの米作りの様子がよく分かります。
主基斎田の衣装
左は耕作者衣装・中央は悠紀斎田早乙女衣装・右は主基斎田早乙女衣装
国の光
主基斎田で収穫された供納米です。
おわりに
主基斎田で収穫した供納米を献上したことを記念して、1915(大正4)年には綾歌郡立主基農林学校(現在の香川県立農業経営高等学校)が設立されました。
毎年、6月には「主基斎田お田植まつり」も開催されていて、高校の生徒さんたちが早乙女を務めています。
主基斎田の選定は100年も前の出来事ですが、今に、その歴史が繋がれています。
この綾川の地で、美味しいお米が作り続けられているからこそだと感じました。
山なみ芸術祭2022の作品展示
主基斎田記念館にある作品
徳島から香川に連れてこられた借耕牛(かりこうし)をモチーフにした作品です。
小さな牛の人形が、たくさん掛けられていました。
山田公民館の作品
主基斎田記念館のすぐ隣にある山田公民館にも芸術祭の作品が展示されていました。
かがわ・山なみ芸術祭2022について、詳しくは、こちらをご覧ください。↓↓↓
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