はじめに
徳島から讃岐に抜ける国道318号線沿いの山中にある道の駅です。
目の前には宮内川をせき止めて作られたダムがあり、ダム公園も整備されています。
公園内にはキャンプ場もあり、いくつかのテントが張られていてキャンプを楽しんでいいました。
周りには人家もなく静かにひっそりと営業しているかのような道の駅です。
隣には温泉ホテルの建物もありましたが、現在は営業しておらず閉館していました。
看板には赤い「売物件」の文字が掲げられていて、かつての繁盛を思うと残念に思います。
宮川内ダム
1964(昭和39)年に完成した重力式コンクリートダムです。
吉野川の支流になる宮川内谷川に建設されました。
巨大というわけではありませんが、立派なダムです。
管理事務所を訪ねると管理人のおじいさんが親切に応対してくれて、ダムカードを無料で頂くことができました。
道の駅「どなり」
「巨大たらい」
階段を上がって2階には名物の「 巨大たらい 」があり、「恋成神社」「土御門七百年記念社」「阿波中学校美術部の生徒さんによる人形作品」が置かれていました。
「恋成神社」
ハートの形の自然石をご神体として祀っているそうです。
恋成神社は恋愛成就を祈願し、地域活性化のために建てられたものです。
少子化が進んでいる地域の切実な願いが込められているのではないでしょうか。
「土御門七百年記念社」
阿波の地で崩御している土御門上皇とのゆかりを感じます。
「阿波中学校美術部の生徒さんによる人形作品」
トランプ前アメリカ大統領とか芸能人の人形が飾られていました。とても上手に出来ています。
「吊るし飾り」
縁起のよい小物を紐に吊るして飾る「吊るし細工」の展示がされていました。
地元のサークル活動の発表のようです。
3月なので、おひな様も飾られていて、華やかできれいでした。
切上がり長兵衛
阿波土成町出身と考えられる長兵衛は伊予別子で銅鉱の大露頭を発見しました。これが住友家の繁栄の基をつくった別子銅山の歴史の始まりです。
別子銅山について、詳しくはこちらをご覧ください。↓↓↓
たらいうどん定食
この地域では「たらいうどん」が名物です。
たらいに入っているうどんは、コシのある美味しいものでした。
土御門上皇の配流地
「道の駅どなり」駐車場には、「土御門ミステリー」という大きな看板が掲げられていました。
土御門上皇は、承久の乱(1221年)の後、鎌倉幕府によって土佐国に流された人物です。その後、阿波国に移されて、現在の阿波市御所に御殿が造営されたといわれています。
詳しいことは分かっておらず、それが「土御門ミステリー」という表現になったのではないでしょうか。
ちなみに、阿波市御所は元首相の三木武夫氏の出身地です。詳しくは、こちらをご覧ください。↓↓↓
おわりに
この地域にある「道の駅どなり」は、住友家繁栄の基を築いた人物や歴史上の大事件に関連した土御門上皇、元首相といった、日本の歴史に大きく関わりのある人物にゆかりのある地であったことを教えてくれました。
静かで風光明媚な景色からは想像も出来ないダイナミックな歴史を感じることができました。