はじめに
「四国の鉄道を学び・遊んで・楽しめる本格的な鉄道博物館」を目指して、愛媛県西条市に、四国鉄道文化館北館・南館・十河信二記念館・観光交流センターの4施設が設置されました。
西条市の新しい観光・交流エリア「鉄道歴史パーク in SAIJO」として、鉄道や西条市のことを知ることが出来ます。
四国鉄道文化館の北館
0系新幹線電車「21-141」
鉄道の歴史に残る0系新幹線が展示されています。1976(昭和51)年に製作され、2000(平成12)年の引退まで山陽新幹線「こだま号」として活躍していました。
運転席も見ることが出来ましたが、意外と狭く感じられました。ここで時速200kmがコントロール出来れば興奮すること間違いないでしょう。
制服を着たリアルな人形に、少し驚かされました。
DF50形ディーゼル機関車「1号機」
1957(昭和32)年に新三菱重工三原製作所で作られ、1983(昭和58)年の最後の運転がなされるまで地球を67周しています。
急行のヘッドマーク
四国鉄道文化館の南館
フリーゲージトレイン
南館の外側には軌間可変電車、いわゆるフリーゲージトレインの試験車が展示されています。四国から新幹線に乗り入れ、大阪や東京まで直通で行くための電車です。実用化までは時間がかかるようですが、四国にとっては夢のような話なのですが、ぜひ実現して欲しいものです。
C57形蒸気機関車 1次車「44号機」
美しくスマートな姿で「貴婦人」の愛称で呼ばれたりしています。
展示している「44号機」車両は1938(昭和13)年に三菱重工神戸造船所で製造された1次型ということです。
キハ65形急行用気動車 34号
強力な駆動エンジンと冷房電源エンジンを搭載した急行用気動車として製造されたものです。
DE10形ディーゼル機関車
旅客や貨物列車をけん引したり、車両基地や駅構内での入れ換えに使用されたものです。
大型鉄道ジオラマ
四国の特徴ある風景を再現した鉄道のレイアウトになっています。朝・昼・晩の鉄道の様子を表現しています。子供さんが歓声をあげて、見入っていました。
十河信二記念館
旧制西城中学校の出身である十河氏は、第4代の国鉄総裁として”夢の超特急”であった東海道新幹線の建設を実現しました。彼の功績及び人となりを紹介しています。
観光交流センター
レトロな雰囲気の建物には西条市の観光情報発信基地として、観光案内スペースと特産品販売コーナーが設けられています。
西条市は石鎚山からの地下水が豊富に湧き出ています。
名水百選にも選ばれている「うちぬき」(自噴水)の試飲をすることが出来ました。冷たくて癖のない飲みやすい水です。
おわりに
四国の鉄道の歴史を見て、触れて、体験できる、鉄道好きだけでなく子供も楽しめるスポットです。
何故か鉄道車両を見ていると、不思議なことに、いろいろな思い出がよみがえってきました。鉄道の魅力は思い出と共にあることなのでしょうか。
瀬戸大橋は新幹線も通ることが出来るように設計されているので、いつの日か、四国と本州が新幹線で繋がって欲しいと願っています。
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