はじめに
日本一高い山は富士山(標高3776m)で、比較的誰でも知っていますが、クイズで「日本一低い山は?」と聞いても、なかなか答えは出てこないのではないでしょうか。
徳島市にある弁天山は標高が6,1mで、国土地理院発行の地形図に記されている自然の山としては、日本一低い山とされています。
いわば、国のお墨付きをもらっている山ということです。
看板
山の全景
山というよりは、どこかの屋敷に生えている樹々かな、と思ってしまいました。
登山
登山口には鳥居があって、ここから25歩、14階段を上ると頂上です。
山上の神社
昔は海であったことから、海の守り神である市杵島姫命(イチキシマノヒメノミコト)を祭神とした厳島神社を勧請し、古くから弁財天として信仰されてきたようです。
弁天山のHPによると、日本一低い山「これより下が無い出発の頂上」に御鎮座されていることから「出世弁財天」ともいわれています。
更に、住所が「方上町(かたのかみちょう)弁財天8番地の1」なので「末広がりの八の一番」ともされる縁起の良い場所の神様ということです。
いいことずくめで縁起の良い、この神社では結婚式もできるそうです。
歴史
1185年、平家討伐のために源義経が小松島に上陸したとき、弁天山の南西にある山を越えて讃岐国屋島壇ノ浦に軍勢を進めたという伝説があります。
当時は海に浮かんでいた小島でしたが、室町時代に潮が引いて小山となり、周辺が開発されて現在に至ったようです。確かに弁天山は田んぼの真ん中にポツンとそびえていました。
登頂証明書
頂上にある神社の祠の前に、お守りなどと一緒に登頂証明書が置かれており、セルフサービスで頂けます。
おわりに
のどかな田園風景が広がる中に、ポツンと山がそびえ立って?いました。
しかし国土地理院の地図を見ても、しっかりと弁天山の名称が記入されているので、山として認定されているということです。
古くから地元の方々が愛して大切に守ってくれていたので、日本一低い山として楽しむことができていると思いました。
追記
ちなみに香川県東かがわ市の白鳥神社には、日本一低い山と認めてもらうために活動している「御山」がありました。
詳しくは、こちらをご覧ください。↓↓↓