はじめに
毎年、姉は種から育てたソラマメの苗を稲刈りが終わった後の田んぼに植え付けています。
4月の終わりごろから収穫できるようになり、その頃から、しばらくはソラマメづくしの毎日になってしまいます。
なにせ、次々と実がなって、取りに行くのが間に合わなくなってしまうぐらいです。
こんなにたくさん植えなければよいのですが、つい植えてしまうようです。
そんなわけで、料理の仕方もあれこれと考えています。
ソラマメの栽培
昨年の6月ごろに取れたソラマメの種を、10月中旬に、田んぼの片隅に植え付けて苗を育てます。
「おはぐろ」の部分を斜めにして、種を3分の2ほど土の中に差し込んで植えました。
「おはぐろ」というのは、豆の上部にある黒くなっているツメのことです。
仮植えなので詰めて植えています。
カラスがやって来て食べてしまうので、防衛するために大きめの網をかけておかなければなりません。
10日ぐらいすると芽が出てきました。
11月の中頃、稲刈りが終わった後の田んぼに、40cm位の間隔で2列に植え付けました。
春になって花が咲くと、茎の先にアブラムシがたくさんつくので先端部分を切り捨てます。
ソラマメの収穫
ゴールデンウィークの頃になると収穫の時期を迎えます。
背丈が大きくなると風ですぐに倒れてしまうので、少しばかりは棒を立てて支えをしてはいましたが、あまり役に立っていないようです。
それでもソラマメの実は立派に大きくなっていました。
できるだけ大きなものを選んで収穫します。
かごにいっぱい取りましたが、外の皮をむいで中身を取り出せば大した量ではありません。
それでも次々と実はなるので、さて、これをどうやって食べようかと、料理好きの姉は思案しています。
最盛期には、毎日バケツに1杯ぐらいソラマメが収穫できます。ソラマメが取れだす時期になると、ソラマメ料理ばっかりになってしまいます。
食べきれず親戚にお裾分けをしたりしています。
収穫時期の終わりの頃のソラマメです。
次第に葉っぱも、残ってしまった実も黄色くなってきます。
枝が枯れてくると、さやも黒くなります。
中には硬くなったソラマメが入っていて、集めるとたくさんあったので、来年用の種もゲットできました。
ソラマメ料理
昨年も今年もソラマメが豊作で、毎日食卓にあがります。小さい頃はソラマメのおかずが大嫌いでほとんど食べていませんでした。年を取るにつれ、いくら食べても飽きないで食べられるようになってきました。
しかし毎日になると、ほかの調理方法はないものかと思います。若者は嫌いだと言って全然食べてくれません。
さて、これをどうやって食べようかと思案しています。
料理好きの姉が自分で栽培したソラマメを使って、いろんな料理に挑戦していました。
収穫前半のソラマメ料理
皮のむき方
さやから取り出したソラマメのつめに、切り込みを入れて皮をむきます。
少し茹でてから皮をむくとスルっと実が出てきます。
あっさり風味のソラマメスープ
ベーコンと玉ねぎを薄く切ってバターで炒めます。
水とソラマメ、コンソメを加えて煮ます。
豆が柔らかくなったらお鍋の中でつぶし味を調えて出来上がりです。
少しぶつぶつが残りますがそれもほどよい食感でおいしいです。
ミキサーを使ってもいいと思います。
ソラマメ入りサラダ
ジャガイモやニンジンを茹でて、つぶします。
ゆでたマカロニやソラマメ、ハム、キュウリを入れマヨネーズとマスタードを少し加えてまぜると出来上がりです。
サラダの上にソラマメを飾ると、緑色が良く映えて、彩がよくなっておいしそうです。
収穫時期後半のソラマメ料理
出初めは皮が柔らかく鮮やかな緑色のソラマメですが、収穫時期の後半にもなってくると豆の皮が固くなり、色も黄色っぽくなってきます。
皮が付いたままだと固くて食べにくいので、皮を取り除いてからの調理法を考えてみました。
皮のむき方
硬いソラマメなのでお湯でゆでました。おはぐろの反対の部分に切り目を入れ、少し塩も入れて2、3分茹でます。
おはぐろを押すと実が飛び出てきます。
ソラマメの柔らかあんこ風
皮をむいたソラマメを水に浸し、砂糖、醤油、和風だしを入れて炊きます。割と短時間で柔らかくなりますよ。粒々感をなくしたい場合は、じっくりと時間をかけて炊き込みます。
簡単な料理なのですが、何度でも食べられて飽きないおかずです。
ソラマメのコロッケ
フードプロセッサーで、ゆでたソラマメをみじん切りにします。
ひき肉、みじん切りにした玉ねぎ・人参・ピーマンをいためて塩コショウをします。
みじん切りにしたソラマメ、茹でてつぶしたジャガイモを加えて混ぜたら形を整えて俵型にします。
小麦粉、卵、パン粉を付け、油であげて出来上がりです。
初めての挑戦でしたが、冷めてもおいしくいただくことができました。
おわりに
自家栽培のソラマメは新鮮ですし、粒も大きいので食べ応えがあります。
ソラマメの季節感と緑の色合いが良い料理が出来ました。時期が遅れても、工夫次第で美味しくいただけます。
ソラマメ尽くしの時期ならではの料理を味わうことができました。
種もたくさん残してあるので、また来年のお楽しみとなります。